2014年1月22日水曜日

【その25】退院後はじめての検診

今日は退院してから初の検診でした。

切除した腫瘍の病理検査の結果を聞けると思っていたのですが、
どうもかなり特殊な腫瘍だったらしく、まだ結果が出ていませんでした。

当初良性の奇形腫だと言われていましたが、
若干セミノーマの疑いがあると言われました。まじかよ!

セミノーマとは、一般的に睾丸にできる悪性の腫瘍のことです。
まー、結果を待つとしましょう。

そんな話をしながら、ドレーンの管が入っていた部分の
抜歯をしていただきました。
話しながらだったせいか痛くなく、サクサクっと終わりました。

あと、気になっていた、
・朝起きると頭痛がすること
・早歩きとかすると息苦しいこと
・よく咳が出ること
などを報告しました。

先生との診察の前に取ったレントゲン写真で分かったのですが、
肺の周辺に水が溜まっていました。ドレーンって奴ですね。
もう止まったと思ってたのにまだ出ていたか。

息苦しさや咳がでるのはこのためだと言われました。
水は放っておけば勝手に体に吸収されるので、
これらの症状は徐々に治っていくらしいです。安心しました。

一応おしっこがたくさん出る薬と咳止めの薬の
処方箋を出してもらいました。

今回の自費金額:1,880円

2014年1月16日木曜日

【その24】入院13日目(術後11日目)退院の日

さぁついに退院の日です。

昨日半分だけ取った傷口のホッチキスの残りを
担当ドクターに取ってもらいました。

また、ドレーンの管が入っていた部分は糸で縫ってあるので、
毎日お風呂あがりに消毒が必要とのことで、
そのやり方も教えていただきました。

ドレーンの管が入っていた箇所はちゃんと糸で縫ってあるのに、
胸骨正中切開した部分はなぜか縫ってないんですよねー。
この違いは謎ですな。

着替えやら、荷造りやらを済ませたAM11時前頃に
嫁とお義父さんが車で迎えにきてくれました。

いよいよ入院生活とお別れの時です。
たいして美味しくない病院食や、同室のよく喋るおっちゃんや、
綺麗な看護師のお姉さんも
最後かと思うとちょっぴり寂しいものですねw

さて最後は恐怖のお会計です。

まず請求書の診療費合計という箇所を見ると
431,937円と書かれています。

これは三割負担の金額なので、元々の金額は
1,439,790円ということになります。
結構たけー!車買える!

ちなみに今回431,937円を払った訳ではなく、
事前に健保組合に高額療養費の申請を行っていたので、
431,937円が91,828円になりました。

なので結局今回支払った金額は、

91,828円(一部負担金)
87,360円(保険外合計) ←差額ベッド代というやつ
8,580円(食事負担額)

これらを合計した、187,768円となりました。
それでも結構高いな…。

あとは安いからといって昔奇跡的に加入した共済の保険で
入院費がどこまで補えるかだな。
まぁあんまり当てにしないでおこう。。

2014年1月15日水曜日

【その23】入院12日目(術後10日目)

今日は退院の一日前ということで、
傷口にとめてあるホッチキスを半分外しました。
痛くはなかったです。もう半分は明日取る予定。

あと今日は執刀医に手術で行ったことの詳細を話してもらいました。

というのも、術後なんの説明もしてもらってなかったのです。

もし知らないところで、例えば何かを固定するための
金属を入れていたりだとか、特殊な処置をしていた場合、
今後にも関わるだろうし、ちゃんと知っておきたかったので、
(金属入ってたら例えばMRIとかできないしね)
自分からお願いをしてお話をしていただきました。

最初胸腔鏡で脇の下から摘出する予定だったが、
腫瘍が静脈とかなり強めに癒着して離れなかったため、
胸腔鏡で続けるのは危険と判断し、
(強引に取ろうとして静脈が破けたりしたら大変)
胸骨正中切開に切り替えたということ。
(胸骨正中切開だと遠隔操作ではないので手術しやすい)

胸骨正中切開後、やはり静脈との癒着が強く、腫瘍だけを
摘出するのが難しかったため、静脈との合併切除を行ったということ。

などを説明していただきました。

えっ!?静脈も切り取っちゃったの?
大丈夫なの?再建は行ったの?

と思った方、僕もそう思ったので、
質問してみました。

どうも、静脈の途中がなくなっても、他のルートから
ちゃんと心臓に血が流れていくので大丈夫とのことでした。
なので再建もしていないとのことでした(汗)

分かりにくいかもしれませんが、
下の図で通常が①だとすると僕の静脈は②のようになってます。

① ②
┃ ┃
┃ 
┃ ┃
○ ○ ←心臓

ちょっと不安だったので自分でも調べてみました。

どうも、静脈には再建が必要な静脈と
必要でない静脈があるらしい。

上大静脈や右腕頭静脈などは再建が必要だが、
左腕頭静脈では再建を要さないらしい。

僕の腫瘍が癒着してた静脈はおそらく
左腕頭静脈だったんだと思います。
というわけでちょっと安心しました。

余談ですが、奇形腫のような良性の腫瘍の場合、
あまり強い癒着は見られないとどこかで読んだのが
ちょっとだけ気にかかってますが今は忘れることにしますw

明日はいよいよ退院だ!

2014年1月14日火曜日

【その22】入院11日目(術後9日目)

ここ数日は浦沢直樹のMONSTERという漫画ばかり読んでます。

というのもこの前病院内をふらっと歩いていたところ、
偶然ボランティア室という謎の部屋を発見。
恐る恐る入ってみるとそこにはたくさんの本が並んでいました。

係りの人に話を聞いてみると、なんでも、ここに置いてある本は
自由に病室に持って帰って読んでよいと言うではありませんか!
なんて素晴らしいんでしょ。暇すぎる入院生活にはもってこいですね。

というわけで、全巻揃っているし、前から読んでみたかった
MONSTERを読みまくっております。

この本の感想。
話が飛びまくって集中しないと話が分からなくなるねw
一話完結のもっとゆるいやつにすればよかった…。

2014年1月13日月曜日

【その21】入院10日目(術後8日目)

痛みが落ち着いてきたのか、
だんだんと夜眠れるようになってきました。

ただ、咳をすると痛いです。
咳は入院する前からけっこうでていてかなり厄介です。
原因は分からないんですよねー。
まーいつか治るだろう。

今日は職場の同僚がお見舞いに来てくれました。
そして、どういうわけか、
この前きた同期と同じで手品の本を持ってきました。

お見舞いには手品の本を持っていくってのが定番なんですかね(笑)
おそらく退院するときにはマジシャンになってます。

そうそう、だいぶ貧血も治ってきており他の経過も良いので
1/16(木)に退院することが決まりました!

やったぜ!

2014年1月12日日曜日

【その20】入院9日目(術後7日目)

まだ夜は痛みで起きてしまい、満足に寝れません。
昨日の夜もナースコールで看護師さんを呼んでしまいました。

いつもは点滴か硬膜外麻酔のときに使った背中の管から
痛み止めを注入するのですが、今回は座薬でした。

なにげに座薬って初めてでちょっと緊張しました。
あっ、もちろん自分で入れましたよ。

これって、どの辺まで押し込めばいいのか迷いますね。
押し込み過ぎると指が肛門にくっついてばっちぃですし(笑)

そうそう、今日はついにシャワーに入りました。
手術した脇の下や胸に水がかからないよう注意しながら
下半身を洗いました。下半身だけでもかなりスッキリしました。

まだ貧血気味だしあんまり動かないほうがいいとのことで、
シャンプーは看護師さんにお願いしました。
いやー気持ちいい~。
なぜか人にしてもらうシャンプーは気持ちいいですよね♪
ドライヤーも貸していただきました。

あと今日は、会社の同期二人がお見舞いに来てくれました。
昔から一緒に馬鹿やってる同期なので、
お見舞いの品は特に期待はしてなかったのですが、
案の定、訳の分からないものを持ってきやがりました。

手品の本、超ムズの知恵の輪、ダルマ。。

まだエロ本の方が良かったぜw
まーでも来てくれるだけ嬉しいですね。
退院するまでに手品一つは覚えようかな。

2014年1月11日土曜日

【その19】入院8日目(術後6日目)

ヘモグロビンの値が少し改善されました。
といって7台。手術前の半分です。
なかなか上がらないものなんですね。

一応、ベッドから動いていいという許可がでました。
トイレも、看護師を呼ばず一人で行ってもOKです。
やたー。

そうそう、あと、やっと体に入っていた
最後の管が抜けました。これは大きな進歩です。

煩わしさ抜群だったドレーンが入る容器をもう
歩くときに一緒に持ち歩かなくてもいいんです!
そうとう精神的に楽になりました。

シャワーには明日から入っても良いそうです。
上半身は洗えませんがやっと清潔になれそうです。
この手術が夏じゃなくて良かった…。

2014年1月10日金曜日

【その18】入院7日目(術後5日目)

今日も採血を行いました。
ヘモグロビンの値は改善されず、6.6と超低めでした。

自分ではもう普通に動けるしふらっともしないんだけど、
貧血状態だからあんまり動かないようにとのこと。

早く動きたいよー。
どうやったらヘモグロビンの値ってあがるんだろ。。

今日は母の姉夫婦がお見舞いに来てくれました。
迷いながらきてくれたみたいでなんか申し訳ない。
ありがたや~。

胸の傷ですが、まだまだ痛みます。
なぜか夜寝るときに痛みが増します。

パラマウントベッドを駆使していろんな角度に調節するも
痛みに耐えられず深夜に看護師を呼んで痛みどめの点滴を
入れてもらってます。

あー早くこの痛みから解放されたい…。

2014年1月9日木曜日

【その17】入院6日目(術後4日目)

今日は採血とレントゲンの検査をしました。

採血の結果、ヘモグロビンの値が極端に低く
貧血の状態だと言われました。

入院直後は14くらいあったヘモグロビンの値が
今は6台になっているとのこと。半分以下かよ!

たしかにふらっとするし顔が青白い…。

しばらくの間はあまりベッドから動かず、
トイレに行くときも看護師を呼んでから行くようにと
言われてしまいました。

あと1日2回のフェロミアという薬が増えました。

あ~面倒くさい…。

残りのドレーンの管はまだ抜けず。

2014年1月8日水曜日

【その16】入院5日目(術後3日目)

昨日は座る、立つ、歩くまで行いましたが、
今日もまた大きな進歩がありました。

術後、僕の体には3つの管が入っていました。

①おち○ちんの先から一本
②胸の真ん中から一本
③右脇の下から一本

①はおしっこを自動的に排泄するためのものです。
全身麻酔で眠っている間に入れられたようです。
違和感ありありです。常におしっこを出したいような感覚です。

②と③はドレーンといって、
手術などで臓器などをいじったりすると体液が出ます。
それを排泄するための管になります。

早くもこのうちの①と②が抜けたのです!
すごい精神的にも楽になりました。

友達から①を抜くときは痛いと聞いていたのですが、
それほどでもなかったです。一瞬ですしね。

ただ、尿道の内壁が傷ついているのか、
最初の数回は、おしっこすると痛みがありました。

そろそろお風呂に入りたいところなんですが、
まだ③が残っているため入れません。
あ~不潔だよぉ…。

2014年1月7日火曜日

【その15】入院4日目(術後2日目)

夜、痛みで起きたり寝たりを繰り返しながら、
ほとんど寝れた感触はなく朝を迎えました。

痛みは特定の場所というよりは全身が痛いです。
恐らく切った場所でなくても、9時間という長い間
横になっていたことで、体重がかかっていた部分などが
痛いんだと思います。

いつも通り6:00起床ですが、何もする気が起こりません。
顔も洗わず、歯も洗いませんでした。

朝ごはんはまだ出ません。
昨日の朝から何も食べてないとはいえ、
今はまだ何も食べたくない気分です。
点滴も入ってるから栄養的には大丈夫でしょう。

しかし昼からはご飯がでます。。
昼はおかゆでした。おかずは忘れました。
まったくもって美味しさを感じられませんが、
早期回復のため、全部食べました。

今日は、座る、立つ、歩くまでをやりました。

手術した次の日にここまでするのは早いと思うかもしれませんが、
それには理由があります。それは、静脈血栓塞栓症というものが
発症する可能性があるからです。

術後、痛いからといってベッドに寝たきりになり体を動かさないと、
血の巡りが悪くなり、血が固まりやすくなります。

そうすると下肢に痛みやはれを発症させたり、 
その血のかたまり(血栓)が肺まで運ばれ肺の血管をつまらせて
しまうと、様々な症状がでて、命にかかわることもあるようです。

こういった静脈血栓塞栓症の発症を抑えるためにも、
早期の離床と積極的な運動・リハビリが必要なのです。

というわけで私もなんとか歩くまでは到達することができました。
冗談抜きでかなりしんどかったです。
最初立つとき、貧血気味で倒れそうにもなりました。
なんかひ弱な感じでなさけないです…。

あぁ早く完全復活したい。

2014年1月6日月曜日

【その14】入院3日目(手術当日)

いよいよ手術の日がやってまいりました。
手術は朝8時開始です。

いつも通り、朝6時に起床。
洗顔、歯磨きを済ませます。
朝食はありません。少量の水なら可のようでした。

7:30ぐらいに嫁のお父さんとお母さんが来てくれました。
手術中何かあった時のために家族は近くにいてください
とのことだったので来てもらいました。

なんと嫁は風邪なのかノロウィルスなのかインフルなのか、
そんな症状にかかってしまい自宅待機することにしたようです。

ちょっと寂しいですが、仕方ないですね。
そんな中でも朝早くから来てくれた
お義父さんとお義母さんには感謝です。

手術着に着替えて待ってると、7:45頃車いすでお迎えが来ました。
いよいよです。

手術室の近くでお義父さんたちと別れ、部屋に入りました。
入るとそこは手術室ではなく、手術を受ける人の待機場所のような場所で、
同じような服を着た人たちが3~4人いました。
みんなこれから手術を受けるのかぁと思うと少しは不安が和らぎました。

チェック等が終わり、本当の手術室に入りました。
当たり前ですがドラマで見るような本格的な手術室でした。

ベッドに横になり、麻酔の準備が始まりました。
もちろん全身麻酔です。

最近の全身麻酔はまず背中(背骨に沿って)に管を入れ、
そこから麻酔を入れるようです。
最近というよりは場合によるものでしょうか。

この管を入れるときが独特です。ベッドの上で横向きになり、
体育座り(膝を抱える)の体勢になります。

背中を丸めることで背骨の間隔が広がり管が入りやすくなるそうです。
管を入れてる時、微妙な痛みとともにコツコツという音が鳴ります。
我慢できないほどの痛みではないです。

管が入ればあとは麻酔を入れるだけです。
入れる合図があったかどうかは忘れましたが、天井がゆっくり回りだし、
だんだんと意識が薄れていくのが分かりました。
















それから目が覚めたのは17時でした。

どうやら9時間も眠っていたようです。
場所は手術台横のストレッチャーの上でした。

どういう仕組みか分かりませんが、
手術終了直後のタイミングで目覚めたようです。

その状態のまま、執刀医から軽く手術の説明を受けました。 
どうやら、胸腔鏡手術で終わらず、二段階目の
胸骨正中切開まで進んでしまったようです。ぐはぁ!

腫瘍が静脈と癒着していたため、胸腔鏡では太刀打ちできず、
胸を開いて、その癒着部分の対処を行ったようです。
腫瘍自体は良性なので心配はいらないとのことなので安心しました。

が、体中が痛いです。。
痛いから早く病室に戻りたいのに、なかなか運んでくれません。

痛みとイライラでたまらない不快感の中、
何分待ったか不明ですが、ストレッチャーが動き出しました。
(実際は数分だったのかも知れません)

病室のベッドに戻り、朦朧としながら9時間も待っていてくれた
お義父さんたちに涙ぐみながらお礼を言って帰ってもらいました。

それからはうる覚えですがまた眠りについたのだと思います。。

2014年1月5日日曜日

【その13】入院2日目

入院2日目です。

起床6:00、朝食7:00。早!!

しかも普段朝ごはん食べないから
食パン二枚も食べられないよぉ…。

いよいよ明日が手術本番ということで、
基本的に今日はその準備をしました。

その準備のひとつに浣腸がありました。

人生初だったのでドキドキしてたのですが、
なんてことはありませんでした。
トイレまでは我慢できるもんなんですね。
あとやってくれたのが男性で良かったw

晩御飯は通常通りでした。
しかし消灯後は禁飲食です。

今日は明日のためにゆっくり睡眠をとろうと思います。
おやすみなさい。

2014年1月4日土曜日

【その12】入院1日目

今日は入院の日です。
まだ冬休み終わってないのに~とか思いながら
荷物抱えて一人で病院まで行きました。

嫁は、明日、手術内容説明を聞くためにまた来ないといけないので
二日連続は大変だということで今日は控えました。

病院に着き、入院窓口へ。
いろいろ書いた書類を提出。

病棟に案内され、病室に案内され、
施設や設備の説明を受け、入院完了です。
あっという間でした。

あっ、もちろん個室ではなく、多人数(4人)の部屋にしました。
同室の方もみんな気さくでいい感じのおっちゃんばっかりで
安心しました。

10:30入院手続きだったので、すぐに昼食が出てきました。
なかなか量が多い…。そんな食べるタイプでもないんだけど。

その後、手術に必要なものは事前に買っといてくださいね
と言われた物を病院内のお店に買いに行きました。

・ティッシュペーパー1箱
・T字帯
・胸帯

胸帯が意外に高くてびっくりしました。3500円くらいしました。
現金持って来てなかったらどうすんだろ。
こんなもの病院で準備しておいてくれればいいのに。

そうそう、あと気にしていたスマホやネットについてですが、
まず、病室でスマホをいじるのは許されているようです。
(会話は専用のスペースでしかダメ)

自分はノートPC使いたかったので、スマホがOKならテザリングも
OKだよね?って解釈で、普通にノートPCを使ってみましたが、
特に咎められることもなくOKでした。暗黙の了解なのでしょう。
これでちょっとは暇な入院生活も楽しめそうです。

そんなこんなで入院1日目が終了しました。
消灯21:30って早いね…。